新入社員が覚えておきたい有給休暇の取り方と基本知識

新入社員が覚えておきたい有給休暇の取り方と基本知識

休暇で仕事をしなくても給料がもらえる有給休暇。学生時代のアルバイトは働いた時間分の給与しかもらえないため、それと比べると夢のような制度ですよね。

会社員にとってボーナスと並んで魅力的な有給休暇ですが、ちょっと待って。これから何年、いや何十年お世話になるかわからない会社です。職場で浮いたり仕事がやりづらくなるような有給休暇の取得の仕方には要注意ですよ。

ここでは新入社員の有給休暇の取り方をお伝えします。注意点もご紹介するので参考にしてくださいね。

覚えておきたい有給休暇の基本知識

有給休暇は法律(労働基準法)で定められた労働者の権利です。有休休暇の目的は、休暇の取得により労働者の心身のリフレッシュを促すもの。労働とその対価の大原則は「ノーワークノーペイ」であり「働かない時間に対して賃金は発生しない」が基本ですが、有給休暇は文字通り「給料が有る休暇」です。欠勤とは違って、休んでも給料を減らされることがない制度なのです。

有給休暇の正式名称は「年次有給休暇」といいます。略して有給、あるいは有休。

そして有給休暇を取得できる日数は労働基準法で定められています。入社してすぐに権利は発生せず、就業して6か月後から与えられます。その日数は1年で10日。そして翌年から1日ずつ増えていきます。2年目は11日、3年目は12日というペースで増えていき、7年目以降は20日となります。

もしも有給休暇を1年間で消化できなかった場合、2年間は繰り越すことができます。例えば1年間で与えられた有給休暇のうち、取得できなかった日数が3日ある場合、その後2年間だけ持ち越すことができます。それ以降は持ち越しできません。

ブラック企業だと社員規定に有給休暇の繰越無効を明記している場合がありますが、それ自体が労働基準法に違反しているので経営者の主張は無効となります。

新入社員が覚えておくべき有給休暇の取り方

(1)上司や先輩が有給休暇日を決めたあとに取る

最近では有給取得率を企業の健全経営のバロメーターとしてアピールする企業も増えており、有給取得率や取得日数を目標数値として掲げ、その成果を外部に公表する会社もあります。そういった会社では計画的に有休を取るように管理職が音頭をとって計画表を作ったりしているようです。なぜなら部下の休暇取得率が低いと上司の評価が下がる、あるいは関連部署から注意されるから。

そのような風土の会社で、計画表を見れる立場にあるのでしたら、新入社員のあなたは、上司や先輩が休暇の日を決めた後に自分の有休日を決めましょう。労働者の権利であっても社員の取得日が重なって極端に出社する人数が少なくなったり、自分と同じ仕事をしている人とダブって休んでしまうことを防ぐためです。

また、ゴールデンウィークの狭間やプレミアムフライデーを有給取得推奨日としているケースもあります。そのような日は新入社員にとっては絶好の有給取得タイミングです。ただし先輩や上司に事前に一言相談しましょう。

(2)休めない日を軸に取得日を決める

言うまでもないことですが、行きたくない日に休む、忙しい時期に休む、はビジネスマンとして言語道断です。

たいていの仕事には繁忙期と閑散期があります。季節的な物もあるでしょう、月末月初などの毎月やってくるものもあるでしょう、期首期末などの年次的なものもあるでしょう。ですので、計画的に有給を決める場合、ポイントとなるのは、忙しい時期、大切なイベントの前後など休むべきではない日を外すことが大切です。残念に思うかもしれませんが、自分の都合より会社の都合で休みの日(休まない日)を決めざるを得ないのは、サラリーマンの宿命なのです。

また企業には、有給休暇の申請に対して「時季変更権」というものがあります。従業員が申請通りに有給休暇を取ったら、通常業務に著しい支障が発生する場合は、その休暇の時季を変更することができるという権利です。正直新入社員が休んだことによって会社の通常業務に著しい支障が生じるケースはまずないとは思いますが、そういう権利が存在するということだけは覚えておきましょう。

(3)休む日が決まったら早めに根回し

有給休暇の申請は、遅くても1週間前にしておきましょう。申請自体は2~3日前になるとしても、上司への根回しと了解は、新入社員の場合そのくらい早く済ませておくべきです。

まずは実際の業務で関わりのある先輩に「〇日に有給休暇を取ろうと思っているのですが、問題ありませんか?」と打診をしておきます。ここで内諾を得たら社内の勤怠システムやスケジュール表などに有給取得の仮押さえをしましょう。そして2日前くらいには、関係者に休暇の連絡をしておくと良いでしょう。

有給休暇中の対応方法

(1)引継ぎをしっかりしておく

有休休暇を取得している間、あなたは休みでも会社は稼働しています。周囲に迷惑を掛けないよう、事前にしっかり引継ぎをしておくのがマナー。

請け負ったものの作成途中になっている業務や、顧客対応など漏れなく上司や先輩に引継ぎをしておかないと、せっかくの休み中なのに会社からの電話が鳴りやまない事態になってしまいます。

特に気をつけないといけないのは有給休暇中の顧客対応。引き継ぎの漏れからクレームに発展する可能性があります。休みでも仕事がスムーズに運べるよう責任を果たすことを意識しましょう。

(2)有給休暇中のメールの自動応答設定をしておく

休みの日にメールが来た場合の対応として、「本日は休暇を取っております」などの自動応答が設定できるメーラーの場合は、その設定をしておきましょう。自動応答の文面には、いつ休んでいるのか(いつから出社するのか)、緊急の場合はどこに連絡したら良いのかを記載しておきます。もちろん頻繁にやり取りがある人の場合は、事前にあなたから休む連絡をしておきましょう。

有給明けにはお礼(の気持ち)を忘れずに

繰り返しますが、有給休暇は労働者の権利です。だからといって「休んで当然」という態度では、周りの人の気分を害してしまいます。昭和の時代には有給をとった翌日にはアサイチで上司に「昨日は有給をいただきありがとうございました」と頭を下げに行くのが礼儀とされていました。

今ではそこまで強要する文化はないとは思いますが、それでも休み明けには、周りの人に「昨日はありがとうございました」などのあいさつはしておきましょう。先輩たちがそうしていなくても、新入社員のあなたがお礼を言うことは不自然な行為ではありません。

体調不良で休むときは欠勤になるか確認しておこう

計画的に有給を取る場合と違って、急病で会社に行けない、インフルエンザなどの会社に行くべきではない状況になったとき、有給の日数があれば、欠勤ではなく有給休暇として扱ってもらえることがほとんどです。もちろん急病に事前の申請ができるわけがありませんから、事後で有給扱いにできるかどうかは、会社の制度をよく確認しましょう。

身内の不幸は会社の制度次第

不幸があった場合は会社の制度により慶弔休暇という有給とは別の制度が設けられている場合もあります。ただし法律には慶弔休暇も有給にすべしという定めはありません。ですから自分の会社に慶弔休暇の制度があるとしても、有給か無給かは会社次第ということになります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

Like Box

ピックアップ記事

  1. 人に好かれる人の特徴10選

    誰しも人から好かれたいという気持ちを持っています。ですが同じように接しているのに、気が付けば人に好か…
  2. 何度言っても同じミスを繰り返す部下への注意の仕方

    上司にとって、部下を繰り返し注意することは決して心地良いものではありません。ましてや、それがたった今…
  3. ブラック上司へのパワハラ対策4選

    ブラック上司へのパワハラ対策4選

    一日の多くの時間を過ごす職場、そして生活の糧でもある職場でパワハラを受けてしまうほど辛いことはありま…

オススメ記事

ピックアップ記事

  1. 会社説明会に参加する場合、意外と悩ましい問題となるのが「説明会会場への到着時間」です。遅刻はナンセン…
  2. どんなに優れたプレゼン資料、或いは提案の中身であったとしても、プレゼンでの話し方や話しぶりが悪ければ…
  3. 米国の経済誌「フォーブス」は毎年世界の大富豪をランキングで紹介していますが、その長者番付に日本人も数…
  4. 領収証はその字のとおり「領収を証する書類」ですので、正確でなければならない書類です。そのため本来ミス…
  5. 就活中の皆さん、就職活動は順調でしょうか。就活において「OB訪問」は就職情報誌には掲載されていない、…
  6. 転職してみたら思い描いていた理想とは違った…そんなギャップを感じる転職経験者の方も多いと思います。働…
ページ上部へ戻る