
貧困撲滅に取り組んでいる国際NGO「オックスファム」が驚くべき報告書を発表しました。それは2015年1月19日時点で、世界人口の1%にあたる人間が、世界にある資産の約48%を保有しているという内容でした。そしてこの傾向が続けば2016年には、世界人口の1%の人が、世界の富の半分以上を保有する予測も立てられています。
◎最富裕層の資産総額
世界の人口は2015年の時点で約72億人ですが、その内、資産を保有する世界人口の1%にあたる7200万人は「最富裕層」と呼ばれており、その平均資産は1人あたり270万ドル(約3億1600万円)と言われています。一方で人口の80%にあたる58億人の平均資産は1人あたり3851ドル(約45万円)となっています。
また世界で最も裕福な上位80人の資産総額は、合わせて1兆9000億ドルになるともいわれています。その中にはマイクロソフト社のビル・ゲイツ氏や、アメリカの著名な投資家であるウォーレン・バフェット氏が名を連ねており、日本人ではソフトバンク株式会社の孫正義氏と株式会社ファーストリテイリングの柳井正氏の2名が入っています。この上位80人の資産総額は、世界人口の下位35億人の資産総額とほぼ同じであり、格差は拡大傾向にあるといえます。