
誰とでも仲良く接することができる八方美人。一見長所のように思える八方美人の性格は、相手によっては短所と捉えられ、周囲から批判を集めてしまうことも。「あなたは八方美人だね」と言われたことがある人は程度の差こそあれ、周囲から良く思われていない、人によっては嫌われている可能性があるといえます。
誰に対しても上手く振る舞える八方美人の性格の、どのような特徴や仕草が相手の反感を買っているのでしょうか。今回は八方美人と言われる女性の特徴・短所についてご紹介していきます。
八方美人の意味
八方美人の意味から解説していきます。
八方美人とは:八方美人は誰に対しても如才(じょさい)なく振る舞うこと。 非難の気持ちを込めて用いることが多い。 |
噛み砕いて解説すると、八方美人は「八方(あらゆる方角)の誰からも悪く思われないように振舞える人のこと」をいいます。短所として使用されることの多い言葉ですが、短所があるということは長所として現れる特徴ももちろん存在します。八方美人の長所から見ていきましょう。
八方美人の特徴【長所編】
(1)誰とでも仲良くなれる
八方美人は誰に対しても上手く立ち回ることができます。笑顔で愛嬌を振りまくため、相手も話しやすくすぐに打ち解けることができるのです。基本的に敵を作らない性格のため、人の輪の中に入り込むことができます。
(2)気配りができ、聞き上手
誰しも自分の話を聞いてほしいし、認めてほしいもの。八方美人は相手の話を聞く立場に徹するため、相手は心地よく話すことができます。また相槌がうまく、話に同調してくれるので、悩み事を相談されることも少なくありません。
(3)協調性がある
八方美人は自分の主張を突き通すことよりも皆の意見をまとめて次に進めることを大事にします。そのためチームワークを発揮できる作業が大得意。相手の意見を尊重し、場の雰囲気を損ねることなく仕事ができるため、相手はとてもやりやすいでしょう。
八方美人の特徴【短所編】
(1)自分の評価が気になる
八方美人の人は周囲から除け者にされることを恐れています。自分に対する他人の評価や評判にとても敏感で、嫌われないように行動することがポリシーになっています。
通常、人の輪の中で他人の悪口や噂を聞くと、その場を離れて関与を避けたり陰口を止めさせるのですが、八方美人はその話を聞いて「自分は嫌われていない」と安心感を得ている人もいます。つまり、八方美人の人は過剰なくらい他己評価に傾斜しているのです。
(2)相手の機嫌を取るためなら嘘も厭わない
八方美人の人は本音を伝えることができません。本当は自分の意見を持っているのに嫌われたくない一心で相手に合わせて良い顔をしたり、他人の意見に同調してしまうため、相手によって自分の意見が異なる矛盾が生じてしまい、敵を作ってしまうことも。
また八方美人の会話の基本スタンスは話を聞く側ですが、何でも同調しているうちに会話の中身が頭に入ってこなくなってしまいます。後でふとその話が出たときに覚えていないためうまく反応できず、相手の怒りを買う羽目になってしまいます。