苦手な部下・嫌いな部下とうまく付き合う方法

人間にはそれぞれの個性やタイプと言ったものがありますから、部下を多数抱える上司の方なら苦手なタイプの部下が一人や二人はいるのではないでしょうか。苦手な部下をただ「苦手なんだよ」と思うだけでは、そうした意識が改善されることはありませんし、皆さんの部下である以上上司として責任を持って面倒を見なければなりません。では苦手な部下とどうすれば上手く付き合うことが出来るようになるのでしょうか。今回はそんなお悩みをお持ちの上司の皆様方の疑問にお答えすべく、苦手な部下とうまく付き合う方法をご紹介すること致します。

上司は本当に感情を抑えて部下と接するべきか

嫌な部下と付き合う方法は他サイトでも多数取り上げられていますが、その多くは「あなたは上司なのだから我慢しなさい、努力しなさい」との結論ばかりです。確かに教科書的にはそれは正論となります。しかし人間は感情の動物でもありますし、理屈ではなく感覚的にそりが合わない、苦手意識が感情や感覚として払底できない部下がいても決して不思議なことではありません。むしろ当然のことと言っても良いでしょう。

従って本記事は苦手意識を努力によって克服することや、上司だからという建前論に基づいて苦手だと言う感情に蓋をしなさいといった提言は致しません。そうした人間的感情を克服することは容易なことではないということを、敢えて前提と致します。それを前提とした上でどうすれば良いかを探求することが、苦手な部下の存在に悩む上司の皆さんにとって最も有効な処方箋になると考えるからです。

同時に、「感情的に無理なことは無理だ」と開きなおって良いと思えること自体、部下に対して苦手だと思う上司の皆さんの気持ちを多少なりとも和らげることにもなるからです。ではそうした前提を踏まえた上で、上司の皆さんは何をすべきなのでしょうか。

自分の気持ちを棚卸しする

もう一度繰り返しますが、苦手だと言う意識を無理に克服する必要などありません。しかしそうした感情をそのまま放置してしまいますと、人間の感情は厄介なもので悩みや不安、不満といったネガティブな感情は雪だるまのように肥大化してしまう場合もあります。特に職場で四六時中顔を付き合わせている部下なら、嫌でもその存在が視界に入ってきますのでそうなる可能性は大です。そこでおススメしたいことは自分の気持ちの棚卸しです。

具体的には次のような項目について自問自答することから、焦らずはじめてみてください。「上司」という鎧は脱いで頂いて結構です。一人の人間として自分の感情に正直に向き合ってみてください。

  1. 部下を苦手と思う理由は何か(できれば5項目以上)
  2. 上記1の理由がなぜ苦手意識と結びつくのか、他の感情にならない理由は何か

これらの質問に正解など存在しません。ただし自分に嘘をついては意味がありません。口外しない限り誰も回答した内容を非難しませんので、とにかく自分に正直に本心を棚卸しすることは必ず心掛けるようにしてください。その結果、例えば「以外と苦手な理由ってないなあ」となったとしたら、再度粘って考えてみてください。それでも理由がみつからないということで自分が納得できたなら、「自分自身の正直な思い」として導き出した回答を客観的に受け止めるようにしてください。

苦手な部下の良い点、好感がもてる点を考えてみる

この見出しをご覧になって「教科書のように、苦手な部下にも良い点があるから良い点だけを見るようにしろと言いたいんだろう」と先回りした方がおられましたら、ちょっとお待ちください。この提言は少なくともそうしたことを主目的にしている訳ではありません。上司の皆さんの心の解放を主な目的にしています。

「苦手だ」と思っている意識が実はとても表層的な意識であり、本音の部分では自分が自覚しているほど苦手意識がなかったといった場合もあり得ます。また、人間の感情は常時変化するものです。瞬間的な感情だけで自分の本心だと決め付けても、その後の変化次第では本心と思い込んだ感情とは異なる感情が実は本心という場合もありますので、それを予防する目的で反対側の視点から自分の感情の棚卸しを行うことが大切だからです。

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