「うつ病」になった部下への接し方

一昔前はうつ病に対する社会の理解が浸透しておらず、うつ病の方は周囲から孤立してしまい、余計に症状が悪化してしまうといった悲劇的な状況もありましたが、現在では、十分とまでは言えないまでも、うつ病に対する社会の理解もかなり浸透してきたと言えます。

しかしながら部下がうつ病になってしまった場合、上司としてどのようことに留意し、どのような対応をすべきなのか、どのように接してゆけば良いのかといったことをご存知だと言う方は少ないのではないかと思われます。

そこで、うつ病に部下がなってしまった場合に上司がどうすべきなのか、4つのポイントに分けてご説明致します。

①うつ病であることを絶えず認識、自覚する

まず上司として、うつ病になった部下に接する場合に常に留意しなければならいことが、部下がうつ病であること、即ち「病気」の状態にあることをしっかりと認識することです。「そんなことわかり切っている」と思う方がいるかも知れませんが、うつ病が発症していても見た目だけでは病人のようには思えない場合が少なくありません。

表情がさえない程度で、特に顔色が悪いわけでもなく、また普通に会話も出来るので、部下が「病気」であることを仕事に追われる環境の中でついつい忘れてしまう場面が生じやすいものなのです。従って「自分は大丈夫」といった過信をすることなく、部下がうつという「病気」の状態にあること、普通の健康的な状況では決してないことを片時も忘れないよう自分自身に言い聞かせることが大切になってきます。

②過度な声かけはしない

上司として部下がうつ病になったことをしっかりと自覚して頂いた上で大切になってくることは、うつ病の部下へ過度に関わろうとしないことです。「気にするな」「心配するな」「無理するな」「落ち込むな」「元気を出せ」等々、うつ病と思うからこそ、ついつい励ます意味で普段より余計に声を掛けたくなるには当然かも知れません。しかしながら専門医等の指摘として、そうした声掛けが却ってうつ病患者の負担となり、症状を悪化させてしまう場合があると言います。

従って、うつ病を発症した部下に接する場合は過度な声掛けは慎むようにして、普段と変わらない接し方を基本としつつ、温かい目で見守ってあげることが肝要だと言えます。

③責任のある立場から外し、補助的な立場にする

もしうつ病になった部下の方がプロジェクトのリーダーなどの責任感ある立場の場合は勿論、大口顧客を担当している場合でも、可能な限り、一旦そうした責任ある立場から迅速に外し、補助的な役割にまわしてあげることが大切です。「あとほんの少しの期間頑張ってくれれば、峠は越えるから・・」「来月になったら別の部下の体があくからその時になったら・・・」といった発想は決して好ましいこととは言えません。

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