使えない年上部下の指導方法

近年は実力主義を導入している会社が多く、年齢が逆転した指導関係なども見られるようになってきました。年上の部下は視点を変えてあなたに持っていない能力を伸ばすことにより、右腕になる可能性を秘めています。それではどのようにすれば年上部下を上手くマネジメントし、ポテンシャルを引き出すことができるのでしょうか。指導方法をご紹介していきます。

使えない年上部下の指導方法

使えない年上部下の指導法

1.年上部下の強みと弱みを観察によって把握する

人間は誰しも弱みがあれば、それを裏返した強みがあるはずです。例えば仕事のスピードが遅い場合、社内でのコミュニケーションには長けていたり、逆に社内コミュニケーションが苦手の場合、細かな職人的作業については得意、などという長所が考えられます。

また合理的に判断することが苦手な場合には、優しさや安心感を備えている可能性があります。特に年上部下が「素早い思考をする人か、ゆっくりと思考する人か」「大事にしている価値は何か(家族か趣味か、人付き合いか、自己実現かなど)」などということを注意深く観察してみましょう。またもしその部下が命令に従うのが苦手なタイプの場合には自分の頭で考える作業が好きなこともあります。受動型・能動型のどちらに適性がある人物かを注意深く見極めましょう。

2.自分の価値判断軸を自覚する

通常、人は自分が目指している価値判断軸を持って他人を評価する傾向があります。例えばあなたが合理的判断に長けていて仕事のスピードが速いと、「優しさ」「細やかさ」というものは評価されるべきものにはなりにくいです。そこで年上部下の特にどの部分について「使えない」と感じているか、内省してみましょう。

またこのときに重要なことは、自分が強みとしている部分を追求することによって組織やチームにどのような弱点が出てくるか、という視点を持つことです。例えば仕事が早く合理的な判断を得意とする場合、周囲から「冷たい」「怖い」などという印象を持たれてしまいがちです。その部分を埋めることができるのはおそらくあなたと正反対の性質を持った人である可能性が高いです。年上の部下が持つ強みをフラットな視点で見てあげましょう。

3.年上部下と対話をして能力が最大化される可能性を試してみる

年上の部下と対話しながら、その人の強みになりそうな能力を幾つかピックアップしてみましょう。例えばコミュニケーション能力であれば社内調整、マイペースであれば知識系の事務、などです。

特に年上の部下であれば、年上の顧客とのコミュニケーションはその人の方が長けている場合が多いです。例えば、顧客によっては、担当者の年齢や社歴を見て「若い人間は信頼できない」と思っている場合があります。また、特にあなたが苦手な顧客対応などを年上部下に優先的に任せることで、そちらの価値観では共感し合えるという可能性もあります。なるべく、「あなたが苦手としていること」の中から年上部下の能力発掘の可能性を考えてみましょう。

4.年上部下の強みが見つかったら集中して能力向上する期間を与える

例えばここで「あなたが苦手とする話好きな顧客の対応」や「細かな事務作業」に、年上部下の適性があると感じたら、必要となる資料や情報を与え、徹底的に勉強してもらいましょう。この場合、あまりあなたのやり方を押し付けすぎず、自分の頭で最適なやり方を考えられるようしばらく放っておくのがいいかもしれません。質問を受けたらできるだけ丁寧に答え、主体性や能力向上を褒め称えましょう。

5.試験的な実践期間を与える

準備期間が終わったらいよいよ実践です。例えば「苦手としている顧客の対応」の場合には初めはあなたが補助的に同行し、そのうち仕事を引き継ぐ、という方法が考えられます。

「細やかな仕事」「新しい企画」「改善案の提案」には実際に仕事をしてもらい成果確認をしながら、評価やアドバイスをしていきましょう。この際に重要となるのは、「使えない」とすぐ切り捨てたりせずに何度も試行錯誤を繰り返しながら成長を見守るという視点です。また、その人の持っている可能性が部署(会社)の仕事のどこかの部分には活きる、と信じることも重要です。

6.もし何度も試行錯誤しても芽が出ない場合

これは最終手段ですが、会社の上層部に相談して部署異動などを検討してもらいましょう。部署内の仕事の多様性には限りがあるので、ポテンシャル能力の探索範囲を社内全体に広げる必要があります。なお、多くの部署を抱える大企業の場合、職種の違う部署に異動になって初めて能力が発揮されたというケースもあるようですので、建設的な意味での「異動」を考えてみましょう。

日常シーンで注意すべき年上部下との接し方

日常シーンで注意すべき年上部下との接し方

1.適度に褒める

年下の部下に対しては、成果を上げたりミスなく物事が進んだときに無意識に褒める行為ができているのに、年上の部下となれば褒める回数が少なくなってしまうのはよくあること。ですが人間誰しも褒められたり認められることで必要とされていると感じ、モチベーションが上がるもの。これは年上の部下であっても同じです。上司なら部下の成果や行動を素直に褒める器量が必要です。

2.プライドが高い部下は持ち上げてコントロール

プライドが高く、指示したことをその通り実行してくれない年上部下がいるのであれば、接し方を変えてみましょう。例えば「社内で◯◯さんしか、この仕事はできない」など指示したときに一言付け加えてあげると、プライドが高い人はヨイショされることに弱いため、「仕方がないな、やってやるよ」と言って動いてくれることが多いのです。

3.役職は「役割」だと理解する

年上を追い越して上位の役職につく人の中には、立場が上になったことによって年上の人に対する接し方や態度が変わる場合があります。しかしこれはビジネスマンとしてNG。

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