「そうです」の敬語の正しい使い方・例文つき

「そうです」の敬語の正しい使い方・例文つき

「そうです」を目上の方に伝えるときの、正しい敬語の使い方が知りたいと思っていませんか?

「そうです」は様々な状況で用いられる言葉ですが、大きく分けると肯定の返事である「そうです」と、伝聞を伝える「そうです(だそうです)」があります。

今回は肯定を表現する「そうです」のビジネスパーソンとしての正しい敬語の使い方について解説していきます。

「そう」は「然う」と書き、元々の音は「さ」

「そうです」を分解すると「そう」と「です」に分かれます。「そう」は漢字で書くと「然う」と書きます。「そう」は、元々は「さう」と書かれていました。「さういふこと」と書くとまるで古文のようですよね。また、相手の主張や発言を肯定するときは「そうだ」になります。もちろん「です」は丁寧語です。

ちなみに今回は取り上げなかった伝聞の「そうです」は「様」あるいは「相」が語源だと言われています。

社内の方には基本的に「そうです」でOK

前章で「そうです」を分解して検証したように「そうです」の「です」はすでに敬語(丁寧語)です。例えば会社で内線電話を取ったとしましょう。相手はあなた宛てに電話をかけてきました。

  • あなた:はい、営業1課です
  • 相手:総務課のAです。Bさんですか?
  • あなた:はい、そうです。お疲れ様です

社員同士のこの会話に、あなたは違和感を覚えますか?これは問題ないですよね。無駄な言葉を使わず、相手の求める答えに失礼なく答えられているわけで、社内の会話でしたらこれで問題ありません。

しかし、相手が上司などの目上の方だったり、取引先などの社外の人の場合は、敬語度合いを上げなければなりません。そこで登場するのが、自分がへりくだって相手を高める謙譲語です。

「そうです」の謙譲語のパターン【電話編】

先ほどの内線電話の例を外線電話に変えて、「そうです」の謙譲語をしてみましょう。

  • あなた:○○株式会社営業1課です
  • 相手:株式会社◇◇のAと申します。B様でいらっしゃいますか?
  • あなた:はい、私Bでございます。A様、いつもお世話になっております。お電話ありがとうございます。

この場合、単に「そうです」を「ございます」と謙譲語にするのではなく、相手の質問を復唱することにより相手に安心感を与え、挨拶も兼ねることができます。

「そうです」の謙譲表現パターン【言い換え編】

「そうです」と応えるシチュエーションというのは、相手からYes、Noの返答を求められているときです。そのため、会話の流れによって言い換えにもいくつかのパターンがあります。

  • 左様でございます(「左様」が「そう」の敬語に相当します)
  • おっしゃる通りです(おっしゃる通りでございます)
  • はい、間違いございません
  • ごもっともです

これくらいのバリエーションを身に着けておくと、バラエティに富んだ返答ができます。これに加えて

  • お問い合わせのとおり、明日15時のご予約を間違いなく承っております
  • おっしゃる通り、昨日応対いたしましたのは、当社のCでございます。

など、重要なことを確認したり、丁寧な受け答えにアレンジすることもできます。

「そうです」は言い方より相手の求める返答をするのが最大の敬意

敬語というのは正しい敬語を適した場面で使うことが必須なのはもちろんですが、ビジネスにおける敬語においては、さらに大切なことがあります。それは、「単なる返事だけでなく、さらに満足度を高める返答を返すのが、相手への最大の敬意である」ということです。

外線電話編では、復唱と挨拶も交えた「そうです」の敬語表現をご紹介しました。そして「そうです」の言い換え編でご紹介したアレンジ例はいずれも、分析してみれば「正しい言葉遣い+相手に安心感を与える+重要な項目の復唱」という要素を網羅した中々の上級テクニックなのです。

このように、相手の問い合わせや確認にも、YesかNoで答えるだけでなく、相手の利便性を高めたり、間違いの予防も考慮し気の利いた返答を返すと、ビジネスパーソンとしてワンランクアップできます。そして相手のことを考えることというのは、丁寧で正確な敬語を上回るほどの、相手に対する敬意です。常に相手はどんな返答を求めているのかを意識しながら相手の話を聞くように心がけましょう。

「そうでございます」は間違い

ここまで「そうです」の敬語表現のご紹介から、敬語にプラスして必要な心構えまで紹介してきましたが、最後に一つ注意しておきたいのは、「そうでございます」というのは間違った敬語であるということです。

「そう」自体は敬語ではないので、「ございます」をつけるのなら「左様でございます」が正しい言い方です。逆のパターン「左様です」は、敬語度合いは「左様でございます」より低くなるものの、目上の方への敬語表現としてはギリギリOKといったところでしょうか。

また、相槌に用いる「そうですか」「そうですね」「そうなんですね」は、会話のクッション言葉として、時おり軽く挟む程度ならそれほど気にはなりませんが、あまり大げさな言い方だったり頻発したりすると相手が不快に感じることもあるので、ほどほどにしておきましょう。

今回は、肯定の「そうです」の敬語表現についてご紹介しましたが、もう一つの伝聞の「そうです」については、近いうちにまたご紹介したいと思いますので、お楽しみに。

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