自責思考の人の特徴に潜む大きな問題点

自責思考に傾斜する問題点

自責思考に傾斜する問題点

(1)柔軟な対応力の欠如

自責思考に傾斜しすぎる人は「ルールを厳格に守りすぎる」という特徴があると言われています。しかしよく考えるとわかることですが、そのルール自体に欠陥があり、内部矛盾がある場合には徹底してルールを遂行することは困難なため、大きなストレスとなってしまいます。

さらに「どの」ルールを守るか、ということは人によって違っているにもかかわらず、同一のルールを守り続けようとしてしまうことで、自責思考の人は環境変化にも非常に弱い一面があります。ルールを守ることは大事ですが、そのルール自体にも改善・改良の余地があることを心がけることで、変動していく社会・市場への柔軟な対応力やビジネスセンスを身につけることができます。

(2)精神的な疲労

大げさな表現に聞こえるかもしれませんが、今起きている問題の原因の全てが自分にあると考えてしまうと、例えば世界でテロリズムが起きている原因、世界から貧困がなくならない原因、部下が恋愛で上手くいかない、といった通常であれば自分が関わっている部分がさして大きいものでもない事柄にまで責任を感じ、精神的に困憊してしまいます。最悪の場合、うつ病などを引き起こし自殺してしまう場合も考えられます。

(3)他者への威圧感

また、比較的他責思考が強い人から見ると、自責思考が強い人は「自分のことを頼ってくれていない、信頼してくれていない」、「人を見下している」と見えてしまうこともあるようです。自責思考を強めていくと、どうしても自分と同じレベルに責任を感じていない相手を責めてしまいがち。

しかしこれは裏を返せば、「相手の責任感のなさを相手に押し付けている」という意味で、他責思考に転換してしまっています。これによって、相手を育てるつもりが逆に相手の依存心を引き出してしまったり、協力者がうまく得られなくなったり、他者に無力感を与えてしまうということが考えられます。時にはその威圧感から相手を怯えさせ、隷従を強いてしまうこともあるのかもしれません。

自責思考と他責思考のバランスを取ろう

自責思考と他責思考のバランスを取ろう全てを相手や環境のせいにする、すべてを自分のせいにする、という極端な他責・自責思考はどちらも問題を引き起こしてしまいがちです。オススメはこれら二つが統合された状態で、自分の責任で変えられる部分に関しては自責思考、自分でどうにもならない場合には他責思考という考え方を持つことです。

つまり「システム思考」と言われるような、システム上の欠陥が問題として表出している、という思考法を行うことです。相手の人格が100%その人自身が原因で発生するということは珍しく、何かしらの問題が見える場合にはシステムやインセンティブ設計上、構造上の不具合を疑ってみることをお勧めします。

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