【入門編】証券マンが押さえておくべき株式市場の業界用語30選

ブロードバンドの普及により、ネット専門の証券会社が多数台頭するなど証券業界は大きく変化した業界の一つと言えますが、そうした情報化の進展はお客様のセミプロ化、即ちプロに匹敵するぐらいの業界用語を身に付けたお客様の増大も促してきました。従って、これからの証券マンは今まで以上に業界用語に対してあやふやな知識のまま放置することが許されなくなってきました。

そこで、証券マンなら知らない、或いは忘れたでは済まされない重要な業界用語を30ほどピックアップしましたので、万一知識があやふやだったものがあればこの機会に正確に身に付けるようにして下さい。


1:IPO(新規公開株)

IPOとは新規公開株を市場で公募し、販売することです。一昔前、IPOは悪質な詐欺の材料として扱われていた時期もありますので、誤解しているお客様には丁寧な説明が必要な用語と言えます。 また期待値の高い銘柄は上場直後に値上がりする傾向があるため、IPOを求める投資家は非常に多いといえます。


2:往って来い

株価が往って(上昇または下降)から、また元の水準に戻って来ることを比喩的に表現した言葉です。 株価は売り手と買い手によって価格が成立するものですが、どんな銘柄でも値上がりをし続けることはなく、また値下がりをし続けることもありません。株価が値上がりし続けると、一旦売って利益を確定させたい人が増えて値上がりが抑制されますし、株価が下がり続ければ割安感から買う人も現れます。

そのため、株価の動きがブーメランのように上下することから「往って来い」という言葉で表現されるようになりました。


3:上放れ

株価が比較的一定の値幅で上下動している状況から、これまで値幅の上限だった水準を超えて一気に上昇することです。

株価には「上値抵抗線」と呼ばれるラインが存在します。上値抵抗線とは、ある一定まで株価が上昇したら、株を売却したいという投資家の心理的なラインのことですが、その水準になっても株を買いたい人の数が多く、需要と供給の関係から上値抵抗線を突き抜けて株価が上昇していく状態のことをいいます。


4:上値追い

株価がある価格より高い状況になり、その後も上昇価格を追うように値上がりし続けている状況を差します。投資家心理がよく、安心して株を買える相場で起きやすい現象です。


5:押し目買い

株価が基本的に上昇基調の中で、一時的に下がる状況を「押し目」といい、この押し目のタイミングで株を買うことを言います。

株価は一方的に上がる事がなければ下がり続けることもなく、ジグザグに動きます。例えば現在株価が800円であり1000円まで緩やかに上昇し続けたとしましょう。株価1000円付近にはそろそろ株を売りたいと考える人がたくさんいて、売却を徐々にしていったとします。そうすると株価はだんだん下がっていく訳ですが、900円くらいになると今度は逆に「また1000円まで上がるかな」「次は1000円より上昇するかも」と思い、株を購入する人が出始め、株価の下落が止まり、再度上昇を始めるタイミングがあります。そのタイミングで株を購入することを「押し目買い」といいます。

ですが株の売買は非常に難しく、押し目と思ったのにまたずっと下落し続ける場合もあるので注意が必要です。


6:顔合わせ

株価が一度上昇してまた高値と同じ値段に戻ること、また安値から一度下降して再び安値に戻ることをいいます。

「2:往って来い」と同じ?と思う方もいると思いますが、少し違うのでご説明しますね。「往って来い」は、株価が上がり続ける、もしくは下がり続ける「前」が地点になっているのですが、顔合わせは以前の高値・安値の地点を基準としてその言い方をします。分かりました?


7:逆行高(ぎゃっこうだか)

相場全体が下降している、もしくは相場を下げる悪い材料が多い状況において、特定の銘柄だけがそうした相場の傾向に反して株価が上昇している現象を言います。

日本の経済情勢が悪くなっていくときは企業業績が悪化し、サラリーマンの給与も抑えられるため、消費することに対して消極的になりがちです。そのような状況では、景気に左右されやすい日本国内で主に小売を行う企業の株価は下がる傾向にあります。ですが、同じく小売業を行う企業でも、経済発展の目まぐるしい新興国で販売をしている企業であれば、日本株が全体的に値下がりをしていても、この企業の株価は上昇していく可能性があるでしょう。そのような場合、この銘柄は逆行高しているといいます。


8:逆張り

株価は永遠に上昇し続けることはなく必ず下降する場面がくることを見越して、現在上昇中だからあえて空売りしたり、価格が下降中の株を買うといった株価のトレンドと逆行する売買を行うことを逆張りといいます。簡単にいえば、将来を見越して先に仕込んでおくということです。


9:業況判断指数(DI)

日銀が企業に対して実施している調査項目の一つで、主に企業に対して収益状況に対してどのような判断を示しているかを選択肢によって回答してもらうことで調査を行い、その調査結果を選択肢の構成比等を元に指数化させたものです。


10:材料出尽くし

例えば各種経済指標や経済閣僚の発言、企業の業績、新商品の開発情報等々株価を上げる材料や下げるための様々な材料が全て出尽くした段階にあることを材料出尽くしと言います。

よくあるケースでは、経済指標で良い数値が発表されることを見越して株価がどんどん値上がりを続け、いざ良い経済指数が発表されたタイミングで株価が大きく下げるパターンが挙げられます。


11:ザラ場

寄付から引けまでの間で取引を行うことまたは取引を行う時間帯のことをザラ場といいます。東証であれば平日の前場(9:00~11:30)と後場(12:30~15:00)の時間帯のことです。


12:塩漬け

漬物を塩に漬けて長期間寝かすこと塩漬けと言いますが、そこから転じて、主に現在売買しても利益が獲得できないことを理由に株を売買せずにずっと保有し続けることを言います。

1987年10月19日の世界的に株価が大暴落したブラックマンデーの前に、株を購入した投資家の中には損失が発生していても損切りができず、いまだに株を保有している人もいるでしょう。そのような状況を塩漬けといいます。


13:しっかり

文字通り株価がしっかりとしている状況。即ち株価が高い状況にあり、尚且つ更に上昇することはあっても、下落するような材料が見当たらない状況にあることです。

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