絶対と絶体の意味・違い

絶対と絶体の意味・違い

「絶対」と「絶対」。発音は一緒のため普段の会話ではそれほど意識していないかもしれませんが、一字違うだけでこの2つの意味は大きく異なります。これらをきちんと使い分けができ、それぞれの意味を正しく説明できている人はそう多くありません。ビジネスシーンでも使う言葉なだけに、「絶対」と「絶体」の意味や違い、使い方について、ここですっきりと整理しておきましょう。

絶対と絶体のそれぞれの意味

絶対の意味

「絶対」とは、他に比較するものや対立するものがないことをいいます。つまり、比較対象にすらならないほどの、一切他のものの関与や制限を受けない存在です。そのため「絶体者」という使い方をすると、神・宇宙そのものであり、他者の存在の根拠にもなる、究極的な存在として位置づけられます。そこまで大げさでなくても、「絶対の権力をもつ」「絶対君主」など「絶対」がつくことで、自分とは別格の立場であるという強調にもなります。

また、副助詞としても使うことができ(「に」をつける場合もあります)、その場合は、「どうしても」「なにがなんでも」「決して」という意味になります。例えば「絶対に許さない」「絶対に合格する」などのように、目的の前につけると、より強い感情や意思を言葉に込めることができます。

絶体の意味

様々な用例のある「絶対」と違い、「絶体」は単体で使われることはなく、「絶体絶命」という四字熟語でしか登場しません。元々「絶体」「絶命」は中国から伝わり、陰陽道を通じて広められた、運勢や吉凶を占う「九星占い」の不吉な星のことを表していました。それが転じて、「危険や困難から逃れられないこと」「生きる道の無い進退窮まった状態」を意味するようになりました。そのため「絶対絶命」とはまさに体や命が尽きるような、切羽詰まった状況のことを指します。

絶対と絶体の違い

上記にも書きましたが、「絶体」は単体で使われることがないので、「絶体絶命」という四字熟語くらいでしか登場しません。絶対を使う機会のほうが圧倒的に多いためか「絶対絶命」という誤字をよく見ますが、「絶体」=「絶体絶命」としっかりと結びつけた覚え方をすれば、使い方に迷ったり間違った使い方をしたりすることはないでしょう。

絶対と相対の違い

「絶対」の反対語は「相対(そうたい)」です。「相対」とは「互いに他との関係を持ち合うことで成立・存在すること」を意味します。

わかりやすい例をあげましょう。最近の学校では「絶対評価」を採用しています。「絶対評価」というのは、全員が100点を取ったら全員「5(五段階評価)」になります。5を取れる人数は決っていません。一方「相対評価」では他人と比較をし、自分が集団のどの位置にいるかで成績が決まります。「相対評価」では、もし80点しかとれなかったとしても、他の人が70点以下しかとれなかったとしたら5がもらえます。99点だったとしても、他の人が100点なら1の成績がつくこともありえます。

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