口答えする部下の対処法【口答えする人の性格・特徴・心理を理解しよう】

口答えする部下の対処法【口答えする人の性格・特徴・心理を理解しよう】

部下や社員、後輩の中に、やたらと口答えをしてくるメンバーがいて、やりにくいと感じていることはありませんか?

そんな人に対して「あいつとはどうも相性が悪い」「組織の中には一定数、合わない人間はいる」と、半ばあきらめの境地に陥りがちです。

しかしちょっと待ってください。口答えをする人の心理を考えて、もう一歩進んだ対処法を試してみたら、一気に解決するかもしれませんよ。

ここでは、口答えする部下の性格や特徴・心理を理解して、どのように対処すべきか方法をお伝えします。

口答えする部下や社員への対処法

否定を否定で押さえつけない

口答えする人は、そのほとんどが相手の話や前向きな提案に対して否定的な思考を持っています。「でも」「しかし」「いや」「違う」などの逆説言葉が口癖。そして、素直に相手を褒めること、認めることができません。

人の心理として、真っ向から否定されたら、それに反発し、言い返したくなるもの。相手の「しかし」に対して「いやいや」と否定の応酬になってしまいがちですが、これは口答えが習い性になっている相手に対しては、却って火に油を注ぐようなものです。

そんな相手に対しては「違うんだよ」「そうじゃなくて」などの否定言葉を挟むのは極力抑えましょう。感情的になりそうなときは「相手と同じ土俵に上がらない」と心の中で自分に言い聞かせましょう。もちろん、上司の伝家の宝刀「君は上司の言うことに黙って従えばいいんだ!」は絶対に言ってはいけません。

相手を説き伏せようとしない

上から押さえつけたくなる気持ちを落ち着かせたら、次は相手に自分の意見を飲ませる段階です。このときに、部下の成長を願う上司としては「やはり納得して物事を進めて欲しい」という仏心が働くことでしょう。

しかしながら、性格的にひねくれたところのある部下や社員は、相手に説き伏せられたという状況に自分にプライドが我慢ならない場合があります。正直そんな根拠のないプライドまで忖度するのはばかばかしいことではありますが、ここは上司であるあなたが大人になりましょう。

スタンスとしては「今回はキミ(部下)が折れてくれたお陰で話が前に進んだ」という態度をとることです。納得してくれたとか、自分の意図を理解してくれたという体にすると、相手の中に漠然とした敗北感を残すことになってしまいます。「今回はこれで頼むよ」「まずはこの方法であたってみてほしい」などの、とりあえず感を出しておきましょう。

口答えの根拠を取り除いてやる

口答えされたらその根拠を取り払ってしまう方法です。例えば、「この業務を明日までに終えてレポートを出してくれ」と頼んだ時に「そんなの無理です」と口答えされたとします。そのときは「何日までならできるのか」とか、「期日までにどこまでできるのか」という譲歩の仕方ではなく、「できない障害はなんなのか」を聞きます。部下のそれに対する答えはきっと「他の仕事で忙しい」だったり、「周りが協力してくれない」という回答のはずです。

その時に、あなたは部下のできない理由を取り除いてあげることが大切です。梯子を外すような嫌らしい方法かもしれませんが、反射的に口答えをする性格の人間は、本当に期日までにできないのではなく、命令されたことを拒絶したい気持ちになっているだけの場合がほとんどです。実際はやれます。エクスキューズが無いのですから、できない理由さえ潰してしまえば本人はキチンとやり遂げるしかなくなります。

因果関係を教える、考えさせる

口答えが上司のあなただけに対するものだったらまだ良い(良くないですけど)のですが、その態度が取引先や社外に及ぶと、会社の品位や姿勢までが問われることとなってしまいます。社外の人に対しても口答えをするような部下には、「君の社外の人に対する口答えは、個人としての口答えではなく、会社を代表して口答えをしているのだ」ということを教える必要があります。

もう一つ、無意味にやたらと口答えをすることにより敵を作り仕事をやりにくくして、結局損をするのは自分なのだということも教えてやる必要があります。自分の失敗談として話したり、口答えをすることによってどんな展開が待っているか予想させるなど、具体的な例をあげて教えることが大切です。

ブレインストーミングを試みる

企画やアイデア出しの時に使う「ブレインストーミング」も、良い練習になります。ブレインストーミングは直訳すると「脳の嵐」。自分のアイデアや思っていることを思いつくがまま言葉にしていき、聞いている人は絶対にそれを否定しないという方法です。

ここでは、口答えする人の口癖である「でも」「だって」「しかし」「いや」は禁句です。口答えをするな、否定的な返事をするなという言いつけではなく、その場のルールとして否定や口答えを禁じてしまい、相手をその環境に慣れさせるのです。

口答えをする人というのは、実はゼロからアイデアを出すのが不得手だったりしますので、まずはアイデアを出すことに慣れさせるという意味でも有効ですよ。

口答えをする人の性格・特徴と心理

自己肯定感、自己顕示欲が強い

口答えをする人は、原則的に相手のことを下に見ています。自分が相手より優れていると思う傾向があります。

部下はきっと、上司であるあなたのやり方に不満を持っていたり、尊敬できないと思っていたりします。部下の仕事の進め方や考え方を尊重しつつ、時には「こういう考え方もあるんじゃない?」と気付きを与える方法で伝えることが関係性を築く上で大切です。

相手より劣位に立ちたくない

相手の言うことを素直に聞く、肯定する、納得すると、相手に負けたような気持ちを抱いてしまいます。自分が相手をバカにすることで心理的に優位に立とうとしているのと裏返しに、相手を認めたり尊敬することにより、相対的に自分が劣位に立ってしまうと考えています。

デキる人と思われたい

デキる人と思われたい欲求が強く、自分を印象付けるために人と違うことを言ったり、悪目立ちをいとわずインパクトのある言動をしたりします。相手の言うことに素直に頷かないのもそんな承認欲求の一つです。

相手のことがとことん気に入らない

特定の人にだけ口答えをする人は、そもそもその相手が大嫌いだったりします。ある意味、お子ちゃまの発想です。

それとは逆に、相手に対してコンプレックスを感じていて、それを認めるのは自分のプライドが許さないのでことごとく相手に口答えをしてしまうという屈折した感情を持っています。部下や社員が自分に対してだけ口答えをする場合は、上記のいずれかに当てはまる場合がありますので、この場合は淡々と冷静に対応した方が良いでしょう。このほか、上司や先輩など、自分より目上の人に対して反射的に敵意を抱いてしまう場合もあります。この場合も冷静に大人の対応で接しましょう。

自分主導で物事を進めたい

相手に賛同することは、相手に屈服することであり、相手のペースで物事を進められてしまうとかたくなに信じている人もいます。主導権を握るために、上司やリーダーの言うなりになりたくないという主義の持ち主です。

挫折を経験したことが少ない

今まで何事も挫折せずに想い通りに過ごしてきたので、人に従うことを知らない、あるいは周りがすべて自分主導で動いてくれていた環境に慣れ過ぎてしまっている場合、人から何かを決められたり指導されたりすることに我慢がならないタイプです。

さいごに

いかがでしたか?すぐに口答えをする部下や社員に対しては、一歩引いた立場で大人の対応をすることが大切です。腹の立つこともあるかもしれませんが、その経験が上司として自分を成長させると思って、余裕のある対応を心がけましょう。

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