「お忙しいところ」の正しい使い方・マナー・メール例文まとめ

「お忙しいところ」の正しい使い方・マナー・メール例文まとめ

「お忙しいところ…」から始まる定型句は、ビジネスシーンではよく耳にすることの多い言葉ではないでしょうか。相手への気遣いを表現するときに有効なフレーズなので、社外の取引先はもちろん、上司や先輩、目上の人とのコミュニケーションをスムーズに図りたい場面で効果を発揮する、とても便利な言葉です。

ここでは「お忙しいところ」からはじまる定型句を使うシチュエーションや使い方、他の言い回しについてお伝えします。ビジネスメールの例文もご紹介するので参考にしてくださいね。

「お忙しいところ」を使う時とその効果

「お忙しいところ」を使うときは、相手にお願いしたい事があったり、検討してほしいことがあったりと、相手に負担をかけてしまいそうなときに用いる言葉です。

お願いしたいことの冒頭に前置きとして「お忙しいところ」のフレーズをつけることにより、相手に対する配慮が伝わりますし、自分が謙虚な姿勢であることも表現することができます。

クッション言葉として用いる

あなたが作成した資料を上司にチェックしてほしいとき、「資料の確認をお願いします」の言葉だけだと、押し付けがましい印象を与えてしまいます。そこで「お忙しいところ恐縮ですが」と前置きを入れることにより、相手の状況を理解し、気遣っている気持ちが伝わります。

「お忙しいところ」はストレートに伝えにくいとき、潤滑油の役割を担ってコミュニケーションを円滑にしてくれるのです。

「お忙しいところ」を伝える4つのタイミングと使えるフレーズ集

「お忙しいところ」は仕事のさまざまな場面で用いられます。上司や取引先など、目上の人に対して伝えるタイミングをそれぞれ見ていきましょう。

(1)お願い・依頼をするとき

「お忙しいところ」のフレーズを使用する機会が最も多いのが目上の人へのお願いや依頼をするときです。特に、「検討」「確認」「相談」の用件を伝えたいときに便利です。それぞれのシーンでどのような使い方をするのか、例文をご紹介します。

検討をお願いするとき

  • お忙しいところ誠に恐縮ですが、弊社サービス導入につきましてご検討の程、何卒宜しくお願い申し上げます。
  • お忙しいところ申し訳ありませんが、ご検討をお願いいたします。

確認をお願いするとき

  • お忙しいところ大変恐縮ではございますが、資料のご確認をお願い申し上げます。
  • お忙しいところとは存じますが、ご確認いただきますようお願いいたします。

相談したいとき

  • お忙しいところ申し訳ございませんが、お客様の対応方法についてご相談のお時間をいただけませんでしょうか。
  • お忙しいところお手数をおかけして恐縮ですが、仕事の進め方についてご相談させていただけませんでしょうか。

(2)催促するとき

上司や取引先といった目上の人に催促するのは気が引けますが、「お忙しいところ」のフレーズを使用することにより遜った表現となり、相手への伝わり方も柔らかくなります。

  • お忙しいところ度々のご依頼となり誠に恐縮ですが、懇親会の出欠のお返事をいただきますようお願い申し上げます。
  • お忙しいところとは存じますが、先日ご提案致しました稟議の可否につきましてご回答いただきますようお願い申し上げます。

催促しずらい相手には上記のフレーズを用いて行動を促しましょう。

(3)謝罪するとき

お詫びを述べるとき、冒頭に「お忙しいところ」のクッション言葉を付け加えることでより誠意の込もった表現になります。

  • お忙しいところお手数をおかけしてしまい、誠に申し訳ございません。
  • お忙しいところご迷惑をおかけしてしまい、心からお詫び申し上げます。

上司の手を煩わせてしまったり、怒りを鎮めたりするときに伝えたいフレーズです。

(4)感謝・謝意を伝えるとき

「お忙しいところ」を使用する4つ目のタイミングは、感謝の気持ちを伝えるときです。目上の人が自分のために時間を割いてくれたときに以下のフレーズを直接伝えたり、メールに一文を明記したりしておくと温かみのある文章になります。

  • お忙しいところ、迅速にご対応いただき、誠にありがとうございます。
  • お忙しいところご協力いただきまして、心より感謝申し上げます。

「お忙しいところ」を伝えるときの︎注意点

目上の人に気持ちを伝えるときに便利なフレーズですが、使うときに注意すべきことが2点あります。相手を気遣うつもりが、間違いを指摘されたりしないよう目を通しておきましょう。

1.二重敬語にならないよう組み合わせに注意しよう

このあとご紹介する、「お忙しいところ」の言い換え表現に「ご多用中」という言葉があります。この二つの言葉が混同してしまい「ご多用中のところ」と間違えて使用してしまいがちですが、正しくは「ご多用中にも関わらず」か、「ご多用のところ」のどちらかとなります。二重敬語なので注意しましょう。

2.同じ言葉を繰り返し使用するのはNG

決まり文句のように「お忙しいところ」というフレーズを何度も伝えると、相手はあなたが機械的に発しているようにしか聞こえず、謝意が伝わりません。

特に、メールの本文を作成するとき、定型句のように何度も「お忙しいところ」と使用しないように気をつけましょう。冒頭で「お忙しいところ」と伝え、末尾でも同じニュアンスの表現を用いたいときは「ご多忙」「ご多用」などの言葉にすべきです。言い換えフレーズについては以下にご紹介します。

「お忙しいところ」の言い換えフレーズ集

  • お忙しい中大変恐縮ではございますが
  • お忙しい中、お手数をおかけしてしまい申し訳ありませんが
  • ご多用中にもかかわらず誠に恐縮ではございますが
  • ご多用のところ、お手数をおかけしますが
  • ご多忙の折、大変恐縮ではございますが
  • ご多忙のところ、誠に申し訳ないのですが
  • ご多忙中とは存じますが
  • ご多忙中にも関わらず

「お忙しいところ」︎を用いたビジネスメールの例文

つづいては、社外・社内の目上の人に宛てるメールの例文をご紹介します。ビジネスメールを送るときの参考にしてくださいね。

上司に宛てるお願いメール例文

◯◯課長

お疲れ様です。△△です。

先日ご依頼頂きました、株式会社◯◯様へ提示する資料が
完成致しましたので別添にてお送り致します。

お忙しいところ申し訳ありませんが、
ご確認の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

営業部 △△

社外の取引先(目上の人)に宛てるお願いメールの例文

株式会社◯◯◯◯
総務部 ◯◯ ◯◯ 様

平素より大変お世話になっております。

先日はご多用中にも関わらず貴重なお時間をいただき
誠にありがとうございます。

ご面談時に申し上げた通り、
弊社サービスに関しまして◯日までにお申し込みを頂きますと
定価の20%オフにてご購入頂けます。

お忙しいところ大変恐縮ではございますが、
ご検討の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

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署名
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適切に用いてビジネスをスムーズに進めよう

ここでは「お忙しいところ」の言葉の使い方やフレーズ・注意点について解説しました。相手に何かを依頼したり、気持ちを伝えたりするとき、同じ内容であっても伝え方が変われば伝わり方も変わります。特に、目上の人とのやりとりにおいては、何事も敬意を伝えることが大切。

TPOをわきまえ、時と場所・場合に応じた対応が求められるのと同様、目上の人に伝える言葉としてふさわしい表現を理解することがビジネスの基本です。一人前のビジネスマンになる第一歩として、「お忙しいところ」のフレーズを使いこなせるようになりましょう。

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