会社設立時に必要な「資本金」の意味とは

会社を設立する場合、必ず必要になってくるものの一つに「資本金」があります。「資本金」は長い歴史を有する大手企業の会社案内ページにも項目の一つとして必ずありますし、会社が決算を行う場合にも毎年申告書に記載を求められるものでもあります。このように会社にとって資本金とはかなり大切なもののようですが、改めて会社を設立する際の資本金の意味について尋ねられたとしたら、案外答えることが難しいのではないでしょうか。そこで今回は、会社を設立する時に必要となってくる資本金の意味について三つの立場から解説致します。


資本金とは「会社」の立場では「運転資金」

事業を行うには当然で資金が必要になってきます。事務所と電話機とパソコンがあれば事業を起こせるという場合であっても、事務所を借りるのには仲介手数料や賃貸料、敷金、礼金などがかかりますし、パソコンや電話機の費用も必要です。つまり会社を設立する場合に必要になってくる資本金とは、会社が事業を行うために必要となってくる運転資金のことなのです。


資本金とは「外部」の立場では「信用のバロメーター」の一つ

では仮に皆さんが商品の卸問屋だとして、資本金が1千万円の会社と10万円の会社から取引を依頼された場合、どちらが安心して取引できると考えるでしょうか。改めて確認するまでもないかも知れませんが、資本金1千万円の会社の方ですよね。運転資金が多いということはその分支払える能力も高いと考えられますので、資本金が多い方が外部からみた場合では一般的に安心感が高いといえます。つまり資本金は外部からみた場合、その会社に対する信用のバロメーターの一つになり得るということです。では資本金1億円ある会社なら資本金1千万円の会社より必ず信用されるかと言うとそうとも限りません。繰り返しますが資本金は会社にとって「運転資金」です。運転資金は事業をまわすために「使う」お金であり、ずっと預金して保管しておく性格のお金ではありません。そのため、1億円あったとしても資本金は既に使い切っており運転資金が苦しい状況にある会社もあれば、資本金1千万円でも売上げが順調に伸び、資金力が向上し続けているという会社もあります。

特にこの点についてシビアなのが金融機関です。通常金融機関が会社に対して融資を行う場合には、三期分の決算書提出を要求します。資本金の大小ではなく、その会社が健全に経営されてきたかどうかを三期分の決済状況で判断しようとしているのであって、決算内容が悪ければいくら資本金が大きくとも融資してはくれません。このように資本金は外部からは信用のバロメーターの「一つ」になりますが、資本金だけで全幅の信頼を置かれる性格の数値でないことも理解しておく必要があります。

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