「大事な人」と「大切な人」の意味・違い

日本語には多くの類似表現が含まれます。今回は「大事な人」と「大切な人」の違いについて記述します。「大事」と「大切」は共通している部分もありながら、そこには大きな意味の違いがありますので、場面に応じて適切に使い分けることをお勧めします。

「大事」と「大切」の意味

「大事な人」と「大切な人」の違い

まずは「大事」と「大切」のそれぞれの意味を理解することからはじめましょう。

大事とは

「大事」には名詞用法と形容動詞用法があり、以下のような意味があります。

<名詞> 1:重大な事柄。容易でない事件。 2:大がかりな仕事。大規模な計画。 3:たいへんな結果。非常に心配な事態。 4:出家して悟りを開くこと。

<形容動詞> 1:価値あるものとして、大切に扱うさま。 2:重要で欠くことのできないさま。ある物事の存否にかかわるさま。

名詞利用の場合と形容動詞利用の場合に、意味に大きな違いがあるということに注意する必要があります。

大事を用いた例文

<名詞利用> ・会社の一大事に活躍する人材 ・仕事帰りに不慮の事故に巻き込まれたが、大事に至らず済んだ

<形容詞利用> ・お大事になさってください ・今は大事な時期なので、しばらく集中させていただきたい

大切とは

「大切」とは、以下のような意味があります。

<形容動詞> 1:もっとも必要であり、重んじられるさま。重要であるさま。 2:丁寧に扱って、大事にするさま。 3:急を要するさま。

なお、「大切」を名詞利用する際には「大切さ」という言葉を用いる必要があります。

「大切」を用いた例文

・上司からもらった本を大切にする ・大切にしていた祖父の形見をなくして落ち込む ・(名詞利用)家族の大切さを実感する

「大事な人」と「大切な人」の違い

「大事な人」「大切な人」を活用する際には上述の形容動詞の用法で用いています。つまり、「大事な人」に関しては「価値ある人として、大切に扱うような人」、もしくは「重要で欠くことのできない人。ある物事の存否にかかわるような人」ということになります。一方、「大切な人」とは「もっとも必要であり、重んじられる人。重要な人」、「丁寧に扱って、大事にしている人」というような人、ということになります。

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