「解約」と「解除」の意味の違い

当サイトですっかりお馴染みとなっています「非常に類似した用語の違いを説明する」シリーズとして、今回は「解約」と「解除」を取り上げることにします。今回の「解約」と「解除」は少々厄介です。意味の違いは明瞭なのですが法令において明確に使い分けられていない状況があるのです。その点も踏まえ、「解約」と「解除」のどのような違いがあるのか、またどのような使い分けが出来ていないのか等々詳しくお伝えしますので、ぜひ記事をお読み下さい。


「解約」とは

まずは恒例に従って「解約」の意味を辞書で確認する前に、漢字から意味を類推することにします。「解約」は「解く」と「約する」の二文字から出来ている熟語ですので、素直に意味を探れば「約したこと、即ち約束事を解く」となります。では辞書で意味を確認してみましょう。

解約:締結した契約を解消すること。法律上では契約を将来に向かって消滅させること

文字から推察された意味と概ね一致していたと言えそうですが、法律上で「将来に向かって契約をなくす」といった専門的な意味が存在している点がポイントです。従って「解除」についても法律上の解釈があるかどうか留意しながらその意味を探ることが、両者の意味の違いを理解する上でのカギとなってきます。


「解除」とは

では「解除」についてです。「解除」とは「解く」と「除く」ですから「解約」より強い意味合いが感じられますよね。そのまま意味を類推した場合「解いた上で除く」となりますから、約束事等を「解いた」上でさらにその約束事を「除く」、即ち「約束事自体を解いた上で無い状態にしてしまう」といった意味が推察されますが果たしてどうでしょうか。

解除:取り決めたことや制限をなくして、元の状態に戻すこと。法律上では契約等を遡及して、つまり遡ってその効力がなかったものとすること

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