コンプライアンスの意味と使い方

近年コンプライアンスという概念が日本のビジネス界でも定着しつつあります。これは法律や倫理などに従うこと、という意味ですが、文脈に応じて従うべきルールが変動するという混乱を招いています。企業不正や粉飾決済など、コンプライアンス違反による事件が増えてきている今、改めてコンプライアンスについて熟考する必要があります。

コンプライアンスの意味

ビジネスで用いられるコンプライアンスは「法令遵守」のことで、特に「企業活動において社会規範に反することなく,公正・公平に業務遂行すること」をいいます。しかしながらこの守るべき「法令」に揺らぎがあり、法律を守る、という他に社内規定を守る、そして社会倫理を守る、社会貢献の遵守という意味などが含まれます。

特に日本のビジネス界において求められているコンプライアンスは法律のみならず顧客や社会に対して信頼を構築し、誠実な仕事を行うということと言われています。

コンプライアンスの正しい使い方

  • 当社でもそろそろコンプライアンス体制を整える必要がある
  • グループ企業との不透明な取引はコンプライアンス上問題となる
  • 現代の企業はコンプライアンスを常に意識した行動が求められている
  • 杓子定規なコンプライアンス対策は社員に混乱を生むこともあるので、詳細なルール説明と納得のいくルールの設定が不可欠だ

コンプライアンスの意味だけでなく、正しい使い方も理解しておき、特に部下や後輩などのコンプライアンスの意識がまだ十分でない可能性のある従業員にしっかり伝えてあげましょう。

コンプライアンスが重視される理由

(1)ビジネスの「質」への転換が求められている

日本はバブル期までに急速な経済成長を経験し、豊かな国のうちの一つに仲間入りをしました。そのような国の場合、一定の経済的余裕が担保されるとビジネス倫理や顧客満足などの「質」への転換を求められます。その一環で出てきたのが「コンプライアンス」という概念です。

また、企業活動の質を向上させることで既存の顧客の定着度が上がり、社会的信頼を構築することができます。これはまた、新規顧客の獲得を容易にするとも言えます。

(2)グローバル化に伴い、世界共通ルールを遂行する必要がある

企業活動のグローバル化によって海外の企業との取引が多くなると、共通尺度としての、世界で共通のビジネスルールを守る必要があります。それは多くの場合、アメリカ的な意味でのローコードを守るということと重なっています。そこにおけるコミュニケーションは「ローコンテクスト」と呼ばれるもので、クライアントと共有されている文脈が少ない、という前提のもとで納得のいく説明及び説明能力が求められます。これを遂行することが信頼につながります。

またそのビジネスやプロダクトは「社会的意義があるもので」、「社会的倫理を守りながら」、「公正・公平に」取引をする必要があります。これらの抽象的概念は、人によって認識が異なることがあるので社内での議論や熟考が必要とも言えます。

コンプライアンス違反の例

コンプライアンス違反の例

(1)クレーム対応

クレーム対応を含む企業活動というのは、基本的には個人の対応ではなく、会社としての対応としてなされるべきです。そのため個人的な判断をしたり、統一性のない顧客対応はコンプライアンス違反となる可能性があります。「企業の信頼を背負っている」という意識のもとで、クレーム対応をする必要があります。

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