ベンチャー企業に就職するメリット・デメリット

一昔前は、ベンチャー企業への就職・転職は、倒産リスクの高さから敬遠される傾向にありました。しかし近年では大手企業の安定性が揺らぐケースが相次いでいることから、あえてベンチャー企業へ転職を果たすケースなども増え、ベンチャー企業は今や就職や転職における有力な選択肢の一つとなっています。では、具体的にベンチャー企業への転職にはどのようなメリットがあるのでしょうか。今回はベンチャー企業へ転職する「メリット」にフォーカスし、どのようなメリットがあるかを解説していきます。


そもそもベンチャー企業とは

まずはベンチャー企業の意味をご説明します。ベンチャー企業とは「新技術や高度な知識を軸に、大企業では実施しにくい創造的・革新的な経営を展開する中小企業」のことをいいます。また一口にベンチャーといっても、実は成長ステージによって4つに細かく分けることができます。以下をご覧ください。

(1)スタートアップ・アーリーステージ
   創業間もない、もしくは従業員10名以下
   売上1億円以下も珍しくない 1〜3億円
(2)軌道に乗り始めた段階
   従業員数10〜30名
   売上2〜5億円
(3)上場予備軍・成長企業
   従業員数30〜100名
   売上5〜30億円
(4)上場企業と同規模の売り上げ
   従業員数400名〜
   売上50〜2000億円
引用:ベンチャー転職

・ベンチャーに新卒で就職するときのポイント

創業間もない「(1)スタートアップ・アーリーステージ」であれば、会社が軌道に乗って成長すれば、創業メンバーとしてのポストや報酬は期待できるといえます。しかし経営者と同じ目線で仕事をする姿勢を求められるため激務であり、また倒産リスクも非常に高いことから、仕事のやり方に基礎がついていない新卒での入社は避けたほうが良いといえます。

新卒は「(4)上場企業と同規模の売り上げ」に入社するのがオススメ。ベンチャーとはいえ経営基盤が整い、社員育成制度もしっかりしているし、また若い内から昇格するチャンスもたくさんあるからです。

・ベンチャーに転職するときのポイント

ベンチャー企業への転職を考えている場合、「(2)軌道に乗り始めた段階」以降の企業を選ぶのがオススメ。更なる成長を求めて人材獲得を積極的に行っているため、強みを生かして成果を出せば、社内でも重要なポジションを十分狙えます。


ベンチャー企業に就職するメリット

ベンチャー企業に就職するメリット

(1)経営者との距離が近い

ベンチャー企業は大手企業と比較して、社長との距離が近いといえます。従業員の数が少ないため同じフロアで仕事をする機会も多いのですが、距離が近いメリットとして、
・社員の意見が反映されやすい
・社長の経営手腕を見て学べる
が挙げられます。社長への提案が、その場で採用されることも少なくないのです。しかし、もしこれが大手企業であればそうはいきません。「なぜこんな非効率な方法を採用しているのだろう」と思っても、イチ社員の意見が通ることはまず「ない」といってもいいでしょう。

(2)意思決定スピードがはやい

ベンチャー企業は大企業より組織が小さい分、意思決定に関するスピードが抜群に早いという特長があります。例えば比較的大型予算のプロジェクトであったとしても、そばにいる社長に尋ねればその場でどう対応すべきか速やかに最終的回答を得られることもありますが、このようなことはまず大企業では考えられません。

稟議書を何枚も作成すると言った手続きも不要であり、まして社内政治への配慮や社内的根回し等も不要であり、迅速に取り組むべき仕事の方針や可否を確認できるダイナミズムがあります。

(3)大きな権限や裁量を与えられる

大企業の場合、少なくとも入社間もない社員には裁量の余地など殆どなく、まずは上司から指示された範囲の業務を忠実にこなすことが求められます。雑用を任せられることも少なくありません。

ベンチャー企業では成果を出すことを重視していることから、責任感のある仕事やビッグビジネスを任してもらえることが働く魅力の一つと言えます。ベンチャー企業は組織体制が十分に整っていないことから、社員一人ひとりが機動力をもって担当するプロジェクトを主体的に動かす必要があります。大きな責任が伴う反面、早くから自分の裁量や判断で仕事を進めていける貴重な経験を早い段階から積むことができるのです。

(4)幹部も十分狙える

ベンチャー企業は組織体制が整っていないことから、会社が大きくなればそれに伴ってさまざまなポストが生まれます。そのため、実力さえあれば入社間もない社員であっても実力次第で社長の右腕や幹部候補になれるチャンスがあります。管理職や幹部へ昇進する機会に数多く恵まれることになる点でもベンチャー企業は魅力的と言えます。


ベンチャー企業に就職するデメリット

ベンチャー企業に就職するデメリット

(1)倒産リスクが非常に高い

創業3年以内に9割の会社が倒産すると言われていますが、その多くがベンチャー企業です。社長に経営者の資質がなかったり、資金力が十分ではないため資金繰りが悪化して不渡りを出してしまうなど、いつ倒産するか分かりません。

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