上司や目上の人に「頑張ってください」は失礼?応援時の正しい敬語の使い方

上司や目上の人と会話するときは、相手に伝える表現を間違えてはいけません。ですが口語の表現は非常に難しく、日常生活で頻繁に使用している言葉でも実は間違えていることも。その中でも代表的な言葉のひとつが、目上の人に「頑張ってください」と伝えること。今回は「頑張ってください」の意味や正しい敬語についてご紹介していきます。

「頑張ってください」の意味

「頑張ってください」の意味

「頑張ってください」に対する多くの人の誤解

先輩や上司に対して、応援する気持ちを言葉で表す時に「頑張ってください」と何気なく使っている人は少なくありません。例えば「A社へのプレゼンテーション、頑張ってくださいね」「明日の商談、頑張ってください」といった表現です。

「頑張ってください」とはどのような意味か、もしくは表現か考えたことがあるでしょうか。実は多くの方が「頑張れ」を敬語で表現したものが「頑張ってください」であり、「頑張れ」という言葉の意味と同意であると考えています。確かに意味としては正しいのですが、少なくとも上司に対してはあまり適切な表現とは言えないのです。それは何故でしょうか。

「頑張れ」の意味

「頑張れ」とはどんな意味を持っているか確認してみましょう。「頑張れ」という言葉には「困難や難しい状況を乗り切って最後までやり抜き、自分の意思を貫け」といったとても強い意思を表す意味が込められています。つまり指示や命令のニュアンスを含む訳ではないのですが、そもそも目上の相手を敬ったり慮る立場の人から伝えるべき言葉ではありません。

例えば「勉強を最後まで頑張って欲しい」という言葉は親が子に対して使う言葉。つまり「頑張れ」という言葉を使う相手との関係性で言えば、親しい関係だとか、身内の関係で使う言葉であり、更に言えば親などの「目上の立場の者」が子などの「目下に対してかける言葉」なのです。

「頑張れ」に敬語の表現はない

「頑張れ」は相手との関係性やその意味合いにおいて、目上の人に対して使用すべき言葉ではないため、そもそも敬語が存在しません。「頑張ってください」の、「ください」の部分で丁寧な表現になっていますが尊敬語ではないため、上司に対して使用する場合は基本的に失礼な表現にあたります。

もし応援する意味で失礼にあたらないようにするためには、「頑張ってください」を違う言葉で言い換えることが望ましいといえます。ただ、言い換える言葉の選択や表現を間違えてしまうと嫌味に聞こえることがありますので、言い換える場合には注意する必要があります。

「頑張ってください」同様、上司や目上の人に失礼な表現

「頑張ってください」同様、上司や目上の人に失礼な表現

期待しています

「期待しています」も「頑張ってください」同様、丁寧な表現になっていますが、そもそも「期待する」には尊敬の概念はありません。

「期待する」は、「自分が要望している水準や成果にまで相手が到達することを願う気持ち」を表していますが、この言葉は現時点において、相手がまだ自分の期待している水準に達していないことが前提となってしまいます。そのため、上司や目上の方に対して「期待しています」と伝えるのは失礼極まりない表現なのです。

お励みください

「お励みください」は尊敬語となっているため、敬語の用法としては間違っていませんが、仰々しく馬鹿丁寧な印象があります。そのため、日常生活やフランクな上司との会話の中で利用してしまうと逆に嫌な感じに聞こえてしまいますので、あまり使わないようにしましょう。

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