経営コンサルタントを選ぶときの3つの注意点

今回は経営コンサルタントを選ぶときの注意点を御紹介することにします。実は当編集部には現役の経営コンサルタントも在籍していますので、選ばれる立場のコンサルタント自ら経営コンサルタントを選ぶ上での注意点等を披露させて頂きます。


何でもできる万能コンサルタントは絶対に選んではダメ

例えば耳鼻科専門医は法律上内科の診察を行ったり外科手術を行ったりすることも可能ですが、内科の診察が必要だと判断すれば内科医の受診をすすめ自ら診察しようとはしませんし、耳鼻以外の部位の外科手術もまず行いません。一言で医療と言ってもそれぞれの分野で大変高度な専門的知識や技術、経験等が問われることを医師自らよく理解しているからこそ専門医といった棲み分けがなされるようになったと言えますが、実は経営コンサルタントにも同じことが言えます。

経営と言っても経営戦略、財務、組織、情報、顧客満足、ブランド、広告、商品開発、営業、人材育成等々・・・コンサルティングを行う側にはそれぞれの領域で大変高度な専門的知識や指導力が問われます。一人の経営コンサルタントがそれら全てを指導できるといったことはあり得ません。

従って、多様な専門性を有する多数のコンサルタントを抱える大手のコンサルティングファームを除けば、個人レベルで「経営ならどんな領域でもコンサルティングできる」などと言っている経営コンサルタントは「絶対に」選んではいけないのです。高品質なコンサルティングサービスを提供したいというプロ意識と責任感を持ったコンサルタントなら、仮に自分の専門領域以外の相談を受けた場合、その領域で信頼できるコンサルタントを紹介することがあっても自ら引き受けたりはしません。

それでも専門領域で十分活躍できるため仕事には困りませんが、「何でもできる」というコンサルタントは「何でもできる」と言って仕事の間口を広げようとしているコンサルタントであり、要は仕事に困っているコンサルタントだとも言えるのです。


実績を軽々にひけらかすコンサルタントも選んではいけない

経営コンサルタントを選ぶ場合に経営コンサルタントの選び方を紹介しているサイト等では「経営コンサルタントの実績で評価せよ」といったアドバイスがよく見かけられるのですが、これは適切な評価方法とは言えません。経営コンサルタントは通常「守秘義務契約」を締結した上で業務に臨みます。そのため、仮にAという企業のコンサルティングで高い成果を挙げたとしてもそれは公表できるものではないのです。その上で、経営コンサルタントの仕事に大変満足したクライアントの中には「コンサルタントの実績として公表してもらって構わない」という、コンサルタントにしてみればとても有り難い申し出を受ける場合もあります。

しかしプロとしての自覚と誇り、謙虚さを持っている経営コンサルタントならそのような申し出があっても自分の業績として誇るようなことはしません。何故なら企業経営のコンサルティングはコンサルタント1人がいくら頑張っても、コンサルタントを信じて粘り強く努力するというクライアントの協力がない限り成果は生まれないからです。つまりA社の成果はA社自体の努力の成果でもある以上、それを自分の手柄のように言うことはたいへんおこがましいことであることをプロ意識の高い経営コンサルタントほど理解しているからです。

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