損益計算書(PL)の読み方

皆さんは決算書をスラスラと読めますか?

企業経営に興味がある人はもちろん、社会人であれば決算書の読み方を理解しておくと非常に便利です。営業職の方であれば、顧客企業の業界動向を知る上での参考になりますし、会話のネタとしても活用できます。また株式などの投資に興味がある人にとっては、決算書を読めることは必須の知識です。

私たちの身近なところではニュースを見たり新聞を読むと、企業業績のことについて書かれていますが、見たことがある方も多いと思います。例えば「A社の今期業績は営業利益が前年比10%増」や「経常利益が20%減少」などですが、決算書の知識を知っていて損はないので、理解しておきましょう。それでは解説していきます。

■決算書の読み方

損益計算書

①決算書の種類

決算書は正式には財務諸表と呼ばれており、大きく分けると以下の4つがあります。

  • 損益計算書(P/L)
  • 貸借対照表(B/S)
  • キャッシュフロー計算書(C/S)
  • 株主資本等変動計算書(S/S)

この中で「損益計算書(P/L)」は、初心者の方がもっとも覚えやすく理解しやすいといわれています。そのため、決算書を読めるようになりたい方はまず、損益計算書の読み方を覚えてから貸借対照表の読み方を理解すると良いでしょう。企業の全体像をおおまかに理解するには、この2つを理解しておけば十分です。キャッシュフロー計算書や株主資本等変動計算書は、財務分析でより深く企業を知りたい方だけ見ればいいでしょう。

②損益計算書(P/L)の読み方

まず損益計算書とは、「企業の一定期間の利益と費用の状態を表したもの」のことを言います。つまり、損益計算書を読むと、「一定期間のあいだに売上がいくらで、費用がどのくらいかかり、残った儲けはいくらか」を理解できるということです。

損益計算書の重視項目として「利益」が挙げられるのですが、今回は初心者の方が覚えやすい損益計算書の読み方について「利益」をテーマに解説していきます。 損益計算書に記載されている「利益」には全部で5つの種類があります。その内訳は売上総利益・営業利益・経常利益・税引前当期純利益・当期純利益です。それぞれについて見ていきましょう。

売上総利益とは

売上総利益とは、「売上高」から「売上原価」を差し引いた数字のことであり、「粗利益(あらりえき)」「粗利(あらり)」とも呼ばれています。売上高とは会社が商品やサービスを販売するなどして得たお金のことであり、売上原価は商品を作るときに掛かったお金の総額を表します。

例えば、小売店で200円のノート(原価は40円)を購入したとします。その場合、売上は200円で売上原価は40円、売上総利益は160円となります。 そして売上に対する売上総利益(粗利益)の割合が高ければ高いほど、モノを安く、効率的に作れていることがわかります。上記の例であれば売上総利益率は80%となります。

営業利益とは

営業利益とは、売上総利益から「販売費・一般管理費」を差し引いた数字のことです。

販売費は営業活動やマーケティング活動で要したお金のことであり、主には広告宣伝費や配送費などのことをいいます。また一般管理費とは会社を運営するために掛かった費用のことを言い、社員の給与や福利厚生費・交際費などが該当します。 営業利益は、会社の本業で儲けた金額を表すので、損益計算書の中で最も重要な項目です。

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