対人恐怖症の人が向いている仕事

対人恐怖症は、人との接し方がうまくいかず、コミュニケーションをとる上で大きな障害になりやすい特徴があります。その悩みは周囲に伝わりにくい側面があるため、相談できずにいることも。

特に仕事の場面ではコミュニケーションは必要不可欠のため、苦しみながら仕事に取り組んでいる方も少なくありません。そこで今回は、対人恐怖症の特徴や治し方を改めて解き明かしつつ、対人恐怖症の方に向いている仕事の職種や業種などについてアドバイス致します。

対人恐怖症とは

対人恐怖症とは

対人恐怖症とはそもそもどのような意味・症状なのでしょうか。向いている仕事を探るためにもまずは対人恐怖症とはどのような意味かを確認しておきましょう。

対人恐怖症の意味

対人恐怖症:対人恐怖症とは、人と接する場面で極度の緊張や恐怖感・不安などを感じてしまい、対人関係から身を引こうとする神経症の一種。自分の体や精神が硬直してしまい、上手くコントロールできない状況になる症状のこと。

対人恐怖症は社会的生活に支障をきたすほど重度の神経症です。軽度な症状を「あがり症」や「舞台恐怖」と呼びますが、いずれにしても原因や対処法は理解しておくべきです。

対人恐怖症の原因

実は対人恐怖症になる原因は、環境を取り巻く複数の要因が関与していることからひとつに絞ることはできませんが、症状が出るキッカケについては以下のことがいえます。

症状が表面化するキッカケとしては、親の非社交性、本人の中で心の傷になってしまうような対人関係での失敗、家庭環境、いじめといった出来事、就職、結婚、出産などによる環境の変化などが挙げられます。 症状が表面化すると「相手がどう考えているか、どう思うか」といった相手中心の考え方や症状へのこだわりを強めてしまい、不安や恐怖感が増幅されやすい思考回路ができあがるので対人恐怖症が維持されやすくなってしまうのです。 引用:カウンセリングルーム「対人恐怖症になる原因と症状

また対人恐怖症はストレスからくる心の病気のため、以下のような性格・性質の人は対人恐怖症になりやすいと言われています。

対人恐怖症になりやすい性格:神経質、デリケート、繊細、感受性が豊か、敏感、自意識過剰、気弱、小心、慎重、生真面目、意地張り、頑固、完璧主義

上記の対人恐怖症になりやすい性格はあくまでひとつの傾向。誰しも不安や恐怖など精神的ショックを伴う出来事がトラウマとなり、心に大きな傷を残して症状が出る可能性があるのです。その過去に受けた体験が原因で赤面症や極度のあがり症といった症状として表れます。

対人恐怖症の症状

対人恐怖症にはさまざまな症状があります。以下の症状に自覚がある人は対人恐怖症の可能性があるので確認しておきましょう。

赤面症(赤面恐怖症)- 人前で顔が赤くなっているのではないかと思ってしまう 表情恐怖症 – 自分の表情が気になってしまう 視線恐怖症 – 他人あるいは自分の視線を気にしてしまう 他者視線恐怖症 – 他人の視線が気になってしまう 自己視線恐怖症 – 自分の視線の置き場に困る(例:バスや電車の車内など) 正視恐怖症 – 自分の視線が相手を不愉快にさせると思い、正視できなくなる 脇見恐怖症 – 視線を向けてはいけないと意識するほど、視線がいってしまう 醜形恐怖症 – 自分の顔だちや体が醜いと思い込み、過度の劣等感を抱える 振戦恐怖症 – 人前で文字を書くときに手が震えてしまう 失語恐怖症 – 相手を傷つけているのではないかと思い、自然に話せない 雑談恐怖症 – 自分は会話が下手だと思い込み、自然な会話が出来なくなる 多汗症 – 人前で汗が異常に出てしまう 自臭症 – 自分の体臭がきつくて嫌われてしまっているのではないかと思う 引用:ウィキペディア「対人恐怖症

対人恐怖症は、対面で直接的に人と話すときだけでなく、道を歩いているときや電車に乗っているとき、お店の中や人混みにいるときなど、人が近くにいるだけで症状が出てしまうケースもあるのです。

対人恐怖症と人見知りの違い

対人恐怖症と人見知りは一見すると同じような症状のようですが、実は全くの別物です。人見知りとは、初対面の人や面識のない人と上手く話せなかったり、人前では無口になってしまう特徴がありますが、親しくなると気兼ねなく話すことが可能となります。つまり、相手に慣れれば症状は改善するのです。

一方で対人恐怖症は、過去のトラウマが原因となり、人に対して不安や緊張・恐怖を感じてしまう症状のため、相手に慣れたり親しくなること自体が困難なのです。

対人恐怖症を克服するときの注意点

対人恐怖症を克服するときの注意点

対人恐怖症を克服しようと考えて自分で改善策を講じる人もいますが、絶対にやってはいけないことが2つあります。以下をご覧ください。

(1)人に会わないようにする

対人恐怖症で発症する恐怖や緊張の原因は「人」。人を避けて会わないようにすれば不安を感じることも緊張することもないため、外出する機会そのものを減らして人に会わないようにする方法です。しかしながらこの方法は危険です。

もともと少なかった外出の機会を更に減らしてしまうことで、外出自体を更に意識して憂鬱になってしまい、うつ病になってしまう恐れもあります。また、外出が減り人に会わなくなったせいで、これまでは普通に接していた人に対しても症状が現れる場合もあります。

(2)人と会う機会を大幅に増やす

人に慣れるためのトレーニングを目的として接する機会を増やす人もいますが、多くの場合うまくいかず症状を悪化させてしまいます。対人恐怖症はこころにストレスを抱えている人が発症してしまう病気。無理をすれば余計に負担を感じてしまい、治療も困難になってしまうことも。

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