年棒制のメリットとデメリット

日本企業の給与制度は社会のグロバール化に伴い、伝統的な月額給与制ではなく年俸制を採用する企業も珍しくなくなりつつあります。では月給制から年俸制へと給与体系が変わった場合、どのようなメリット或いはデメリットが生じるのでしょうか。月給制と比較した場合の年俸制のメリット、デメリットについてそれぞれ見てゆくことにしましょう。


年棒制のメリット①1年間の生活設計がしやすくなる

月給制と年俸制との大きな違いは「賞与」の有無にあります。月給制の場合、会社の業績に応じて半期ごとに賞与が支給されますが、会社の業績が好調であれば予想外に良い金額を貰える可能性がある一方、悪ければ大幅に減らされたり、最悪賞与が支給されなかったりといった場合も生じます。

つまり、賞与は月々受け取る給与と異なり変動しやすい報酬と言え、例えば住宅ローンで賞与を貰えることを前提にボーナス月払いを設定していると、賞与が減額されたり、貰えなかったりする場合に支払いに困窮することになってしまいます。その点で年俸制は「1年間」については基本的に会社の業績に左右されることなく、年間で受け取る収入額が確定します。そのため、年俸制は1年単位での生活設計が立てやすくなる点がメリットと言えます。


年俸制のメリット②賞与相当額を早めに受け取ることが出来る

例えば年収600万円の内、120万円分を賞与で受けとる月給制の社員がいたとします。その社員が120万円を受け取るには、年2回のボーナス支給月まで待つ必要がありますよね。ではこの社員が年俸600万円という条件で年俸制に切り替わった場合どうなるかというと、賞与の120万円分も含めて12ヶ月で均等払いされることになりますので、賞与分については毎月10万円ずつ分割で受け取る計算になります。

その結果、例えば5ヶ月目には120万円の内すでに50万円分は受け取ることが出来ている計算になりますが、6ヶ月ごとに賞与を受け取る月給制の場合、5ヶ月目の時点では賞与は1円も受け取れていない状態です。

つまり、年間のトータルでみれば月給制と年俸制で同じ年収になるとしても、先ほどの計算例のとおり年俸制の方が賞与分を早めに受け取ることが出来ますので、その分生活費の資金繰りが楽になったり、貯蓄や資産運用に回せる資金余力が早く生じたりする等のメリットが生まれます。


年俸制のデメリット①高い成果や実績をあげても報酬への反映は次年度

次に年俸制の「デメリット」についてです。年俸制は1年間で支給される給与総額が確定していることはメリットですが、それは同時にデメリットにもなってきます。例えばその年に仕事上で大変高い成果や実績をあげた場合等です。

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